「ワキガを治したいけど、どの治療法がいいの？」

「どうやってクリニックを選べばいいかわからない…」

ワキガはとてもデリケートな問題です。人にはなかなか相談しにくいため、ひとりで悩みを抱え込んでいるという方も多いのではないでしょうか？

近年、ワキガ治療を行っているクリニックは増えています。ただ、どの治療が自分にとっていいのか、数あるクリニックの中から何を基準に選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、ワキガ治療の種類やおすすめのクリニックをご紹介します。クリニック選びで重要なポイントやダウンタイムについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。臭いの悩みを解決して、あなたらしく輝ける毎日を取り戻しましょう！

ワキガ治療の種類は主に3つある

ワキガ治療には主に3つの治療法があります。それぞれ詳しく解説していきます。

1.レーザー治療（ミラドライ）

引用：共立美容外科公式サイト

レーザー治療のミラドライは、厚生労働省に認可されている医療機器です。マイクロ波を使用してアポクリン汗腺を破壊する治療法で、メスや針を使わず、傷跡が残る心配もありません。

個人差はありますが、一度破壊された汗腺は基本的に再生しないため、半永久的に効果の持続が期待できます。

レーザー治療は自由診療のため、公的保険は適用されません。費用はクリニックによって異なりますが、1回の治療で30〜40万円程度が一般的です。ただし、症状によっては、2回以上治療が必要になる場合もあります。

2.ボトックス注射（ボツリヌストキシン）

引用：東京美容外科公式サイト

ボトックス注射は汗腺への神経信号をブロックし、汗の分泌を抑える治療法です。

持続期間は4〜9ヶ月程度で、効果を持続させたい場合は再度注射が必要になります。費用は比較的リーズナブルなため、軽度のワキガで手軽に治療したい人に向いているといえるでしょう。

「重度の原発性腋窩（えきか）多汗症」と診断された場合のみ、保険診療での治療が可能です。

3.手術（剪除法）

引用：日本医科大学武蔵小杉病院公式サイト

手術にはいくつかの方法がありますが、アポクリン汗腺を直接切除する「アポクリン腺切除術」が代表的です。汗腺を取り除くため、ワキガの根本的な治療として高い効果が期待できます。

ただし、メスを使ってわきの下を切開するため、体への負担もあります。そのため、アフターケアが充実しているクリニックを選ぶことが重要です。ほかにも切開をする以上、傷跡が目立つ場合もあることから、気になる方は避けた方がよいでしょう。

以下のように、医師が「腋臭症（ワキガ）」と診断した場合は保険適用となります。ただし、症状が軽微な場合などは保険適用外になるため、注意が必要です。

ワキガ治療の比較表

ワキガ治療におすすめのクリニック9選

それでは、ワキガ治療におすすめのクリニックをご紹介します。

多汗症とワキガの違いは？

多汗症とワキガは似た症状に見えますが、原因や特徴が異なります。

多汗症は、エクリン汗腺の働きが過剰になり、大量に汗をかくことが特徴です。分泌される汗は99%が水分なので、サラサラしており臭いはありませんが、汗をかいて放置しておくとニオイの原因になります。

一方、ワキガはアポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の細菌により分解されることで特有の臭いを発する状態をさします。

したがって、多汗症は「汗の量」、ワキガは「汗の臭い」が主な問題点となり、治療方法やケア方法も異なります。

ワキガの主な原因は3つ

引用：ロート製薬公式サイト

ワキガはアポクリン汗腺からでる汗が分解することで症状がでます。

適切な治療を受けるために、ワキガの原因について理解しておきましょう。

1.遺伝

ワキガの主な原因は遺伝です。両親のどちらかがワキガの場合、発症する確率が高まります。両親ともにワキガの場合は、さらに高い確率で遺伝が認められています。

2.生活習慣の乱れ

不規則な生活習慣やストレス、食生活の乱れもワキガを発症する原因です。とくに脂質や糖分の多い食事はアポクリン汗腺を刺激しやすく、臭いを強めてしまいます。

3.性ホルモンの影響

性ホルモンはアポクリン汗腺の活動を活発にし、汗の分泌を増加させます。思春期や妊娠期など、ホルモンバランスが大きく変動する時期にワキガが発症したり、悪化したりすることがあります。

ワキガ治療の前に確認すべきセルフチェック＆ニオイレベル

ワキガの臭いは、自分ではなかなか判断しにくいものです。ここでは、ワキガの可能性や臭いのレベルをチェックできる方法をご紹介します。

セルフチェックに当てはまったからといって、必ずしもワキガというわけではありませんが、当てはまる項目が多ければ多いほど、ワキガの可能性は高くなります。

1.ワキガのセルフチェック方法

1. 耳垢が湿っている

耳垢が湿っていると、アポクリン汗腺が活発である可能性が高いです。耳垢が湿っている人の80％はワキガだといわれています。

2. 両親もしくはどちらかがワキガ

ワキガは遺伝することが多いため、両親のどちらかがワキガの場合、子どももワキガになる可能性があります。両親ともにワキガの場合は約75％、片方のみの場合は約50％の確率で遺伝すると考えられています。

3. わき毛の量が多い

わき毛が多いと汗や皮脂が毛に付着しやすく、臭いが強くなることがあります。一つの毛穴からわき毛が複数生えていないか、チェックしてみてください。

わき毛の量が多いと雑菌が繁殖しやすいため、こまめに処理するとよいでしょう。

4. 汗の分泌量が多い

汗の分泌量はエクリン腺に左右されるため、ワキガに直接影響はありません。しかし、ワキガの原因であるアポクリン腺から分泌された汗は、エクリン腺から分泌された汗によって広がります。

ワキガと過剰に汗をかいてしまう多汗症は合併率が高い傾向があり、約60％が多汗症を合併しているといわれています。

5. 黄ばんだ汗ジミができやすい

衣服に黄ばんだ汗ジミの跡がないか確認してみましょう。黄ばんだ汗ジミは、汗に含まれる脂質やタンパク質が原因である可能性が高いです。

アポクリン腺から分泌される汗にはタンパク質・鉄分の他に、リポフスチンという色素成分が含まれています。リポフスチンの分泌が多いと汗ジミの色が濃くなるため、ワキガの可能性が高くなります。

6. わき毛に白い粉がつくことが多い

わき毛につく白い粉は、アポクリン汗腺から分泌される汗が乾燥したものである可能性が高いです。汗が蒸発することで乾燥した汗の分泌物が結晶化し、白い粉になってわき毛に付着するとされています。

制汗剤を使っても白い粉が残る場合もあるため、何もつけていない状態でチェックしてみてください。

2.ワキガのニオイレベル

セルフチェックでワキガの可能性が高かった場合、臭いのレベルを確認してみましょう。レベルを判定する方法としては、ガーゼテストが一般的です。

一般的には軽度から重度のワキガが手術の対象です。レベル3以上は、治療を検討することをおすすめします。

ワキガ治療のクリニック選びで重要な3つのポイント

自分に合ったワキガ治療を受けるためには、信頼できるクリニック選びが大切です。ここでは、とくに重視すべき3つのポイントをご紹介します。

1.カウンセリングや診察が丁寧か

ワキガ治療で重要なのは、カウンセリングや診察の丁寧さです。信頼できるクリニックでは、医師が悩みや症状を詳しくヒアリングします。

たとえば、ライフスタイルや希望を詳しく聞き取った上で治療法を提案してくれるクリニックなら、納得して治療を受けられるでしょう。治療法のメリット・デメリットの説明があり、理解した上で治療を進められることも大切です。

ワキガはとてもデリケートな悩みであるため、医師やスタッフが親身に対応してくれるクリニックを選ぶことがポイントといえます。

2.アフターケアが充実しているか

アフターケアが充実しているかどうかも、信頼できるクリニック選びにおいて大切です。施術後の定期的な検診やフォローがしっかりと行われているクリニックを選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

たとえば、施術後に腫れや痛みが出た場合、すぐに診察を受けられたり電話で迅速に相談できたりするクリニックがよいでしょう。

3.ワキガ手術の症例数が豊富か

ワキガ手術の症例数が多いかどうかは、クリニック選びの重要なポイントです。手術の上手さは担当医の技量にもよりますが、手術の経験数によっても大きく影響されるからです。

症例数が多い医師はさまざまなケースを経験しているため、患者にとって適切な治療を提供する知識と技術を持っているといえます。担当医がどれだけの症例を手掛けてきたかのか、カウンセリング時やクリニックの公式サイトで確認してみてください。

ワキガ治療の手術時間とダウンタイム

治療には異なる手術時間とダウンタイムがあるため、ライフスタイルや希望に合わせて選ぶことがポイントです。

1.レーザー治療は数分から数10分

ミラドライなどのレーザー治療は短時間で済み、施術自体は数分から数10分で完了します。

ダウンタイムは通常数日から1週間程度で、シャワーは当日から可能です。ただし、治療後3日間は湯船への入浴は控えてください。

2.ボトックスは数分から約15分

ボトックス注射の施術時間は、数分から15分程度です。まれに注入部位に一時的に赤みや腫れが出現することがありますが、数日から約1週間で軽減することが一般的です。

シャワーや入浴は施術当日から可能なため、夏でも気軽に施術を受けられます。

3.手術は約1時間

手術を行う場合、所要時間は1〜2時間程度が一般的です。ダウンタイムは数日から数週間と長くなります。

手術翌日からシャワーはできますが、術後3日間は患部を濡らさないようにしてください。 入浴は術後1週間以降から可能です。

ワキガ治療の副作用とリスクについて

ワキガ治療にはそれぞれ副作用とリスクがあります。主な内容は以下のとおりです。

レーザー治療は一時的なしこりや内出血

レーザー治療は皮膚を切らずに行う治療法ですが、一時的なしこりや軽度の痛み・内出血が起こる場合もあります。

また、照射部位を吸引しながら実施するため一時的に赤みが出たり、皮膚の表面が軽く腫れたりする場合もありますが、通常は1週間以内に回復します。

ボトックス注射は痛みや腫れ

ボトックス注射は極細の注射器を使用するため、副作用やリスクは少ないとされています。ただし、痛みや腫れ・内出血などは起こり得ます。まれにアレルギーや頭痛が起こることもあるため、注意が必要です。

施術後、2時間程度は注入部位を触らないようにしましょう。

ワキガ手術後は傷跡が残る

ワキガ手術の一般的なリスクは、傷跡が残る可能性があることです。手術の方法によってやや違いはありますが、皮膚を切開して汗腺を取り除くため、約3〜5cmの傷跡が残る可能性があります。

ほとんどの場合時間の経過によって自然に回復しますが、体質の影響などで傷が目立つ状態が長引くこともあります。

また、ワキガが再発する可能性もゼロではありません。残った汗腺からの発汗が原因で症状が再度出現することもあるため、治療法は慎重に選ぶことが大切です。

ワキガ治療の流れ

ここでは、ワキガ治療の一連の流れをわかりやすく解説します。

1.カウンセリングを予約

まずは、クリニックの無料カウンセリングを予約して、悩みを相談しましょう。カウンセリングは、電話やメールなどで手軽に申し込み可能です。

2.カウンセリング

カウンセラーが悩みや症状・希望を詳しくヒアリングし、治療方法など丁寧な説明があります。カウンセリングは、ワキガ治療において非常に重要な事前の手続きです。

3.医師による診察

診察では医師が症状の程度や皮膚の状態を確認し、具体的な治療計画や費用についての説明があります。疑問点や不安なことは遠慮なく質問しましょう。

4.施術日を予約

診察後、合意の上で立てられた治療計画に基づいて施術日を予約します。自分のスケジュールや治療の準備期間を考慮して日程を決めましょう。

5.施術

当日は予約した日にクリニックで施術を受けます。

6.アフターケア

施術後の注意点やケア方法について、詳しく説明を受けます。

ワキガ治療と一緒にできる8つの予防・対処法

ここでは、ワキガ治療と一緒に日常的にできる効果的な予防や対処法について見ていきましょう。

1.汗をこまめに拭く

汗をかいたままだと菌が増殖するため、臭いの原因になります。こまめに拭くことで皮膚表面の細菌を取り除き、臭いの原因を減少させることが可能です。

2.薬用せっけんを使う

薬用せっけんには抗菌成分が含まれているため、細菌の繁殖を抑える作用があります。日常的に使用することでワキガの原因菌の増殖を防ぎ、臭いの軽減が期待できます。

入浴時はしっかりと泡立てて、わきの下を丁寧に洗いましょう。

3.脱毛する

わき毛があると汗や皮脂が毛に付着し、臭いが強くなることがあります。脱毛することで付着物が減少し、清潔な状態を保つことができます。

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4.アルコール綿で拭く

アルコール綿でワキを拭くことで瞬時に細菌を除去し、臭いの発生を抑えられます。とくに外出先では簡単にできるため効果的です。アルコール綿は薬局で手軽に購入できます。

5.制汗剤を使用する

制汗剤は汗の分泌を抑え、臭いを軽減する効果があります。ただし、汗をかいた状態のまま使っても効果はないので、アルコール綿で汗を拭き取り、清潔な状態にしてから使ってください。制汗剤はスプレータイプやロールオンタイプがあるため、自分に合ったものを選びましょう。

6.ストレスをためない

ストレスは汗腺の活動を活発にし、汗の分泌を増加させる原因になります。リラクゼーションや適度な運動を取り入れて、ストレスを軽減することが大切です。

たとえば、ヨガや瞑想・深呼吸などを日常に取り入れるとよいでしょう。

7.食生活を見直す

辛い食べ物やアルコールなどは汗腺を刺激し臭いの原因になる場合があるため、注意が必要です。食生活を見直しバランスの取れた食事を心がけることで、ワキガの改善が期待できます。

野菜や果物を多く摂取し、油っぽい食事や刺激物は控えめにしましょう。

8.天然素材の衣類を着る

コットンやリネンなどの天然素材の服は通気性が良く、汗の蒸発を促進させます。合成繊維と比べて細菌の繁殖を抑える効果もあるため、臭いを軽減することが可能です。

とくに夏場や運動時には、天然素材の衣類を選ぶことをおすすめします。

ワキガ治療を終えた方にアンケート調査

今回のアンケートでは、クリニックでワキガ治療を受けた80%の方が症状は改善したと回答しました。 一方で改善しなかったとの声もあったので、効果には個人差があるようです。

医師と相談のうえ、自分にあった最適な治療を受けるようにしましょう。

ワキガ治療を受けたきっかけを教えてください

クリニックではどの治療を受けましたか？

ワキガ治療を受ける前に、試した方法はありますか？

ワキガ治療を受けて、満足している点を教えてください

ワキガ治療を受けて、満足していない点を教えてください

医師に聞いた！ワキガ治療に関するよくある質問（Q＆A）

Qワキガ治療を受ける前に準備すべきことはありますか？

Q手術しないワキガ治療で保険適応になる場合はありますか？

Q治療が上手な医師の見極め方を教えてください。

ワキガの悩みから解放され、自分らしい快適な生活を取り戻そう

ワキガ治療は、信頼できるクリニックで適切な治療を受けることが大切です。治療法の効果やダウンタイム・予算、クリニックの特徴などを考慮しながら検討しましょう。

この記事を参考に、ぜひ信頼できるクリニックを選んでください。臭いの悩みから解放され、自分らしい快適な生活を取り戻しましょう。

ワキガ治療におすすめのクリニック比較表

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