医療機関で実施されている脱毛には、熱破壊式と蓄熱式の2方式があります。

「熱破壊式は痛い」「蓄熱式は効果がない」といった情報もあり、どちらで受けるべきか迷っている方もいるでしょう。

この記事では、熱破壊式でのメンズ脱毛について、蓄熱式と比較しながら効果や痛みなどの特徴を解説します。

熱破壊式のおすすめメンズ脱毛クリニックも紹介しているので、チェックしてください。

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熱破壊式のおすすめ医療脱毛クリニック7選。蓄熱式とどっちが良い？違いは？【医師監修】

メンズ脱毛は熱破壊式と蓄熱式どちらがいい？

メンズ脱毛で熱破壊式と蓄熱式のどちらがいいと一概にはいえません。

なぜなら、熱破壊式と蓄熱式とでは、それぞれ特徴が異なるためです。脱毛する部位、毛の質、肌の色などによって、熱破壊式のほうがいいのか、蓄熱式のほうがいいのかは異なります。

大切なのは、熱破壊式と蓄熱式の特徴や違いを理解したうえで、自分に合った脱毛の方式を選ぶことです。

熱破壊式と蓄熱式の特徴と違い

熱破壊式脱毛と蓄熱式脱毛は、どちらもレーザーを用いた脱毛の方法です。

しかし、熱破壊式と蓄熱式とでは、破壊する場所や照射したときの刺激感などが異なります。熱破壊式と蓄熱式の違いを以下の表にまとめました。

熱破壊式は、高出力のレーザーによって毛乳頭や毛母細胞を破壊する脱毛方法です。刺激感は強く感じやすいものの、濃い毛の脱毛を得意としています。

一方、蓄熱式は低出力のレーザーを連続で当ててバルジ領域を破壊する脱毛方法で、刺激感は比較的弱く、産毛などの細い毛の脱毛が得意です。

※照射時に感じる刺激感や刺激の度合い、毛が抜けるまでの期間は個人差があります。また、肌の色による施術の可否判断はクリニックの医師が行います。

熱破壊式は効果あり、蓄熱式は効果なし？

「熱破壊式は効果があるが、蓄熱式は効果がない」という情報もありますが、熱破壊式・蓄熱式、ともに効果は期待できます。なぜなら、いずれも政府機関から承認を受けたレーザー脱毛機（医療機器）を用いて脱毛を行っているケースが多いからです。

承認を受けていない機器で施術する場合もありますが、ほとんどの医療機関では厚生労働省の薬事承認や米国FDA承認を受けているレーザー脱毛機を使用します。

厚生労働省による医療機器の薬事承認を受けるためには、独立行政法人医薬品医療機器総合機構（PMDA）による機器の有効性や安全性の確認をクリアしなければなりません。

また、米国FDA承認を受けるためにも、有効性や安全性についての厳しい審査を通過する必要があります。

したがって、厚生労働省の薬事承認や、米国FDA承認を受けているレーザー脱毛器を使用しているのであれば、熱破壊式でも蓄熱式でも効果は期待できるといえます。

毛質によって熱破壊式のほうが効果を感じやすい

熱破壊式・蓄熱式のどちらでも効果は期待できますが、ヒゲやVIOなど太く濃い毛に対しては熱破壊式のほうが効果を実感しやすいです。

熱破壊式だから、あるいは蓄熱式だから効果がある／ないという単純なものではなく、脱毛効果にはさまざまな要因が絡むことをおさえておきましょう。

メンズ脱毛で熱破壊式を選ぶメリット

メンズ脱毛で熱破壊式を選ぶメリットは以下の2点です。

脱毛効果を早く実感したい人や、ヒゲ、ワキ、VIOといった剛毛をきれいに脱毛したい人は、熱破壊式のメリットを感じやすいでしょう。

メリット1：脱毛効果を早く実感しやすい

熱破壊式では、脱毛の効果を早く実感しやすいメリットがあります。

熱破壊式の場合、照射後1~2週間※くらいで毛が根本からポロポロと抜け落ちます。毛を引っ張らなくても、根本から勝手にポロポロと抜けてくるため、脱毛の効果を目に見えて実感しやすいです。

一方、蓄熱式では、3~4週間後※に毛が自然と抜け落ちるような感じで脱毛されます。そのため、熱破壊式に比べると「毛が抜けた」と感じるまでの期間が長く、実感が少ないかもしれません。

※効果を実感できるまでの期間には、個人差があります。

メリット2：ヒゲ・ワキ・VIOなど黒くて太い毛に効果的

熱破壊式は、黒々した太い毛を得意とする脱毛方式です。そのため、メンズ脱毛の人気部位でもあるヒゲ・ワキ・VIOの毛にも効果的というメリットがあります。

熱破壊式レーザーは、毛の黒さのもとであるメラニン色素に対して強く反応します。そのため、メラニン色素が多い黒々した毛や太い毛ほど1回の照射でも効果がでやすいです。

低出力でレーザーを連続照射する蓄熱式脱毛は、メラニン色素の量に左右されにくい性質があります。剛毛を蓄熱式で脱毛しようとすると、熱破壊式に比べてより多くの回数を要する場合があります。

メンズ脱毛で熱破壊式を選ぶデメリット

メンズ脱毛で熱破壊式を選ぶデメリットは以下の2点です。

熱破壊式脱毛は痛みを感じる人が多いといわれています。痛みが苦手な方は麻酔を使えるクリニックを選びましょう。

デメリット1：痛みを感じる人が多い

熱破壊式のデメリットは、痛みを感じる人が多いという点です。

ただし、麻酔が使用できるクリニックが多いので、痛みが強い場合は麻酔を検討しましょう。

デメリット2：肌の色によっては照射できない

熱破壊式は照射できない肌の色や部位があることがデメリットとして挙げられます。

以下のような肌の色・部位は、熱破壊式でのメンズ脱毛が受けられないかもしれません。

ただし、熱破壊式でも波長の長いヤグレーザーなどは、黒っぽい肌の色でも照射が可能な場合があります。施術の可否は医師が判断するため、肌の色を気にして自己判断で熱破壊式のメンズ脱毛を諦める必要はありません。

熱破壊式での脱毛がおすすめな男性

熱破壊式での脱毛は、以下のような男性におすすめです。

毛深い男性のほか、人気部位のヒゲ、ワキ、VIOなどの太くて濃い毛を早くきれいにしたい男性や、日焼けをあまりしていない男性は、熱破壊式での脱毛を検討しましょう。

熱破壊式のメンズ脱毛クリニックの選び方

熱破壊式のレーザー脱毛は、クリニック（医療機関）でしか受けられません。メンズ脱毛を提供しているクリニックは多くあるため、以下の点を考慮して選びましょう。

ほかにも、通いやすさや予約の取りやすさなど考慮すべき点は多くあります。しかし、熱破壊式で効果的な脱毛を受けるためのクリニック選びに焦点を当てると、以上のような項目を考える必要があります。

選び方1：麻酔に対応しているクリニックを選ぶ

熱破壊式で脱毛を考えているなら、麻酔に対応したクリニックを選びましょう。

メンズ脱毛で使われる麻酔は、以下の2種類があります。

麻酔クリームと笑気麻酔は併用可能です。痛みへの不安が強い人は、麻酔クリームと笑気麻酔の両方を扱っているクリニックがベターです。

麻酔に対応しているクリニックを選べば、痛みを理由に熱破壊式脱毛を躊躇していた人も一歩を踏み出しやすいでしょう。

選び方2：複数種類のレーザーを扱うクリニックを選ぶ

同じ人でも部位によって毛の性質が異なるため、複数種類のレーザーを扱っているメンズ脱毛クリニックを選ぶのがおすすめです。熱破壊式・蓄熱式ともに医療レーザー脱毛には3つの波長があり、波長の長さや得意とする毛が異なります。

複数の脱毛機器を用意しているクリニックのほか、1台の機械で複数のレーザーを切り替えられる機械を導入しているクリニックもあります。

選び方3：熱破壊式の実施例が多いクリニックを選ぶ

熱破壊式での脱毛実施例が多いクリニックを選びましょう。

熱破壊式の脱毛は、高出力で照射することからやけどなど肌トラブルを起こすリスクがあります。実施例が少なく、施術者が不慣れな場合、出力の設定が適切でないなどの問題が起こる可能性も考えられます。

実施例が多ければ、経験に基づいて適切な出力の判断がされやすくなるでしょう。

選び方4：蓄熱式へ切り替え可能なクリニックを選ぶ

蓄熱式脱毛への切り替え可能なクリニックを選べば、途中で脱毛自体を断念するリスクが減ります。

熱破壊式のみしか扱っていないクリニックでは、どうしても痛みに耐えられないなどの理由で、脱毛を断念せざるを得ない可能性もあります。

熱破壊式と蓄熱式との切り替えが可能かどうか、カウンセリング時に確認してください。

熱破壊式のおすすめメンズ脱毛クリニック

ここでは熱破壊式に対応しているおすすめのメンズ脱毛クリニックを紹介します。

熱破壊式のメンズ脱毛をおこなっていることは大前提として、以下のようなポイントにも着目して選んでいます。

具体的な取扱機種を公開しているクリニックについては、導入している機種にもふれながらおすすめポイントを解説します。

熱破壊式のメンズ医療脱毛を受ける流れ

熱破壊式でメンズ医療脱毛を受けるときの流れは以下のとおりです。

まずは、カウンセリングを受けることからスタートします。クリニックでメンズ脱毛を受ける流れを理解しておけば、スムーズに契約や施術を受けられるでしょう。

1：カウンセリングと契約

まずは、気になるクリニックにカウンセリングの予約をしましょう。空きがあれば当日予約が可能な場合もあります。カウンセリングは、主に以下のような内容です。

疑問に思っていることや不安に思っていることは、契約前のカウンセリングの段階ですべて確認しておきましょう。

本当に熱破壊式が合っているのか、麻酔が使えるのか、どのような機器を使うのか、何回通うのか…など、疑問点をあらかじめメモしていくと聞き忘れがありません。

カウンセリング後、すぐにその場で契約することも可能ですが、できれば複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。比較検討したうえでクリニックを決定したほうが、満足度の高いクリニックを選びやすいです。

2：施術1～2日前：脱毛部位の剃毛

契約後、初回の施術予約が取れたら、予約日の1～2日前に脱毛部分の毛を剃ります。予約日の何日前に剃毛するかは、クリニックから指示があります。指示に従って毛を剃ってからクリニックへ行きましょう。

指示があったにもかかわらず毛を剃っていなかったり、剃り残しがあったりすると、シェービング代金が別途かかる場合があります。

ただし、背中など手の届かないところは、シェービング代無料で施術前に剃ってもらえるクリニックもあります。どの部位をどのくらいの長さまでシェービングしておく必要があるのか確認し、指示通りにシェービングしていきましょう。

3：施術当日：麻酔クリームを塗る

熱破壊式の脱毛では、麻酔クリームを使うケースが多いです。麻酔クリームを塗るタイミングは以下のとおりです。

麻酔クリームを塗るタイミングは、クリニックからの指示を守ってください。自宅から塗っていかなければいけないケースについては、塗り忘れないように注意しましょう。

4：施術を受ける

施術を受けるときは、目を光から守るサングラスをつけます。体勢は、施術者が指示を出してくれるためリラックスして受けましょう。

熱破壊式脱毛で痛みが強く、どうしても我慢できない場合は遠慮なく申し出てかまいません。出力を調整しながら脱毛を進めます。

なお、メンズ脱毛クリニックでは、女性看護師・男性看護師ともに施術者となる可能性があります。性別が気になる場合は、施術者が男性看護師のみ、女性看護師のみのクリニックを検討しましょう。

5：アフターケア

脱毛終了後は、クーリング（肌を冷やす）や、炎症を抑えるステロイド薬などの塗布を行います。

照射直後はクリニックで看護師がアフターケアをしてくれますが、自宅では指示されたとおりに自分で薬を塗ったり冷やしたりする必要があります。薬をどのくらい塗るのか、いつまで塗るのかなどの指示を聞いておきましょう。

【メンズ】熱破壊式脱毛のトラブルと対処法

熱破壊式で脱毛を受けた場合、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

トラブルが生じる可能性はありますが、クリニックが実施していることから診察や治療は比較的スムーズに受けられます。

やけどや毛のう炎が疑われる場合は、すぐにクリニックに連絡して診察を受ける必要があります。毛のう炎は、毛根を包んでいる毛包の炎症で、細菌に感染することで発症します。クリニックで適切な薬を処方してもらうことで軽快します。

熱破壊式脱毛は、蓄熱式に比べて高出力で照射することから、かゆみや赤みがしばらく続くこともあります。とくに、メンズ脱毛では太い毛に対して出力を上げるため、お肌に対しての刺激も多くなりがちです。アフターケア用の薬を塗っても、赤みやかゆみが長引く場合や、増悪する場合は、クリニックへ連絡して診察を受けましょう。

まとめ：ヒゲ・ワキ・VIOなど濃い毛のメンズ脱毛は熱破壊式がおすすめ

医療機関で受ける脱毛には熱破壊式と蓄熱式の2方式があり、いずれも効果が期待できますが、ヒゲ、ワキ、VIOなどの濃くて太い毛の脱毛は、熱破壊式が得意とする毛質です。

本記事で紹介したメンズ脱毛クリニックでは、痛みをコントロールしながら効果的な熱破壊式脱毛が受けられます。気になるクリニックがあれば、まずはカウンセリングを受けてみましょう。