自毛植毛はAGA治療の一種であり、薄毛を根本的に解消できる治療法の1つです。自身の毛を移植するので、拒否反応や細菌発生リスクが少なく、基本的に1回の手術で治療が完了します。

ただ、料金が高額なため自毛植毛をするか迷っている人が多い印象。

そこでこの記事では、植毛治療ができるAGAクリニックを比較し、選び方や費用をご紹介していきます。

自毛植毛は主に3種類の方法を使い治療する

自毛植毛は主に以下の、3種類の方法で治療を行います。

FUT法（ストリップ法）

FUT法は、後頭部の皮膚を帯状に切り取り、採取した毛を移植する施術方法。この方法は、他の方法よりも広範囲の植毛が可能です。

ただし、この手法は後頭部に帯状の傷が残ります。また、術後は痛みを伴う場合もあるようです。日本では、柳生医師や今井医師などのFUT法の名手がいましたが、彼らはすでに第一線を退いているため、現在は名医が少なくなっています。

そのため、最近では次にご紹介するFUE法が一般的になりつつあります。

FUE法（ダイレクト法）

FUE法は、マイクロパンチと呼ばれるFUE専用の医療器具を使用し、採取した毛を移植する施術方法。この方法は、メスを使用しないため傷跡がほとんど残らず、痛みが少ないという特徴があります。また、自然な仕上がりに期待ができます。

ただしこの手法は、移植株数が多いと時間がかかることがデメリットとなります。

CHOI法（ニードル法）

CHOI法は、採取した頭皮を株分けし、専用の針で穴を開け植えこむ施術方法。この方法は、細い針を使用するため、出血が少ないうえ、傷跡が残りにくいです。また、移植した毛髪の定着率が高いです。

ただし、移植できる髪の毛の移植密度に限界があるので、移植ができない人もいます。

3種類の治療方法のメリット・デメリットまとめ

自毛植毛の料金相場

ここからは自毛植毛にかかる料金・費用の相場、保険適用の有無を紹介していきます。

自毛植毛の料金基準は「株（グラフト）」で決まる

株とは、移植する際に毛包を数える単位のこと。毛包とは、毛根を包む組織のことで、1つの毛根につき複数本の髪の毛が生えています。

クリニックによりますが、一般的には1グラフトあたり800円～1,500円。もし1グラフト1,000円で2,000グラフト植毛する場合は、総額200万円前後かかることになります。

また、自分が何グラフト必要かわからない人のために、おおよその目安を記載したので参考にしてください。

今回ご紹介しているAGAクリニックの1グラフトあたりの料金比較

この記事でご紹介している10クリニックの、1グラフトあたりの料金を比較してみましょう。

自毛植毛は保険が適用されません

自毛植毛の治療以外も同様ですが、基本的にAGA治療は生命に危険が及ぶ心配がないとされているため、保険が適用されません。また、自由診療に該当するので費用はクリニックごとに自由に決められます。

自毛植毛は高額になることがほとんどですので、一括で払うのが難しい場合は医療ローンが組めるAGAクリニックと契約することをおすすめします。

内服薬や外用薬によるAGA治療とどちらがおすすめ？

植毛治療は費用が高く、メスを身体に入れることもあり、まずは内服薬や外用薬による治療で様子を見ようと考える人が多くいます。

では、それぞれのメリット・デメリット、どのような人がおすすめなのかを紹介していきましょう。

内服薬や外用薬によるAGA治療がおすすめな人

以下に該当する人は、植毛治療ではなく内服薬や外用薬によるAGA治療がおすすめです。

AGA治療は、適切な薬を服用していれば発毛や現状の維持に期待ができます。ただし、治療を持続しないと効果が弱くなるので、治療期間は2～3年かかることがほとんどです。

もし、内服薬や外用薬によるAGA治療をしたいという方は、「【2024年最新】AGAオンライン診療のおすすめ比較ランキング14選！安いクリニックは？口コミやデメリットを徹底解説！」を参考にAGAクリニックを選んでみてください。

植毛治療がおすすめな人

以下に該当する人は、内服薬や外用薬によるAGA治療ではなく植毛治療がおすすめです。

植毛治療は育毛剤やAGA内服薬や外用薬で、効果が出なかった人に向いています。また、費用をかけてでも、早くAGAを改善したい人にも向いています。

自毛植毛が可能なクリニックの失敗しない選び方

クリニックを選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。

自分に合う施術方法の取扱いがある

施術方法はクリニックより異なるため、自分が治療を行いたい施術の取扱いがあるのかを確認しましょう。ただ、最近は基本的にFUE法がどのクリニックでも採用されています。

今回この記事でご紹介する10つのクリニックの治療方法をまとめたので、クリニックを選ぶ際の参考にしてください。

クリニックにより独自の施術名やプラン名を付けていることがほとんどですので、詳細はクリニックの公式サイトを参考にしてください。

実績や開院からの年数を比較して選ぶ

植毛治療は手術を行うため、AGAクリニックの実績や開院からの年数も選ぶうえで参考にしたいポイントです。

今回この記事で紹介しているAGAクリニックを比較すると、「アイランドタワークリニック」が開院からの年数、実績が一番だということがわかりました。

アイランドタワークリニックは、「i-Direct」法を使用しており、生着率は95%以上です。また、チューブパンチや移植ホールが世界最小級で、自然な仕上がりを実現しているクリニックです。

一括での支払いが難しい場合は医療ローンを組めるか確認

医療ローンとは、一括払いが難しい方に分割での支払いができる制度。毎月の支払額を、負担にならない金額に設定できます。

今回この記事でご紹介する10つのクリニックの医療ローンをまとめました。

スタッフの対応が丁寧で評判が良い

自毛植毛は手術であるため、関わる医師やスタッフの対応が悪ければ、安心して施術を任せることは難しいでしょう。そのなかでも、メリットだけを一方的に伝えるのではなく、デメリットやリスクなども丁寧に説明してくれるクリニックがおすすめです。

また、カウンセリングに十分な時間を確保してくれているか、質問に答えてくれるかなども確認しましょう。

術後のアウターフォローがある

自毛植毛は、AGA治療のなかでもアフターフォローがあるのかが重要な選定のポイントになります。

術後に皮膚トラブルや、施術箇所の炎症が起きた場合、アフターフォローがないと不安ですよね。

AGAクリニックでは主に以下のようなアフターフォローがあります。

コストがかかるのでキャンペーンをうまく利用する

植毛治療はAGAのなかでもコストがかかるため、少しでも費用を抑えるためにキャンペーンを利用しましょう。また、キャンペーンは先着順だったり、1ヶ月の定員数が決まっていたりすることがあるので、注意が必要です。

それでは、この記事でご紹介しているAGAクリニックの2024年11月時点のキャンペーン情報をご紹介します。

自毛植毛に人気のおすすめのAGAクリニック10選

ここからは、自毛植毛におすすめのAGAクリニックを10つ紹介していきます。

自毛植毛のメリット

ここからは、自毛植毛のメリットを4つ紹介していきます。

拒絶反応が起きにくい

自毛植毛はその名の通り自分の毛を移植するため、合併症や炎症が起きにくいです。また、自毛植毛は定着率が高いため、他のAGA治療に比べて効果が表れるのが速い傾向にあります。

一度の手術で基本的には治療が完治する

移植された毛根が健康であれば、正常に生えている髪と同様に生え変わり続けます。これにより一度の手術で、持続的に髪の毛が生えるでしょう。

また、術後にAGA治療薬を服用する必要はないため、身体への負担も少なくすみます。

術後約1ヶ月でヘアスタイルを自由にできる

自毛植毛は術後約1ヶ月くらいで定着するといわれているので、1ヶ月ほどでパーマやカラーを行えます。ただし、注意点として激しいブラッシングや高温のドライヤーで髪を乾かすなど、髪を痛める行為はできるだけ避けましょう。

通院やメンテナンスの必要がほとんどない

自毛植毛以外のAGA治療は、基本的に月一回ほど通院やオンライン診療が必要になります。対して、自毛植毛は特別なメンテナンスや定期的な通院は必要ありません。

日常的なシャンプーやトリートメントなどの適切なケアを行っていれば、自然なサイクルで毛髪が成長していきます。

自毛植毛のデメリット・注意点

ここからは、自毛植毛のデメリットを2つ紹介していきます。

自毛植毛できる回数には限りがある

自毛植毛は毛根を後頭部や側頭部から採取するため、移植が可能な髪の毛の数には限りがあります。一般的に総移植可能な毛の数は15,000本とされており、1回2,000～3,000本が平均ですので、最大6回ほどとなっています。

移植した髪が定着しないリスクがある

自毛植毛は、100%の毛が定着するわけではありません。毛根の採取や移植する過程でのダメージが原因で、一部の毛がうまく定着しないことがあります。

定着率は、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、平均で82.5%と報告されています。また、医師の技術も定着率に左右するようですので、自毛植毛の実績豊富なAGAクリニックで施術を受けることをおすすめします。

自毛植毛の治療の流れ

国内のクリニックで自毛植毛を行う場合

※クリニックにより、予約からの流れが異なります。あくまでも参考程度にご確認いただき、詳細はカウンセリングの際に相談してください。

カウンセリング

植毛治療を検討しているクリニックが決まったら、来院日時を予約。当日は、カウンセリングや治療内容の説明、頭部の写真撮影を行います。

手術日程・血液検査

植毛治療を受ける人は、血液検査や手術日、施術方法など、具体的な内容をすり合わせします。

医師による診察

実際に手術を担当する医師による診察が行われます。

予約日に手術を受ける

自毛植毛手術を行います。範囲や施術方法にもよりますが、3～7時間程かかります。

国外のクリニックで自毛植毛を行う場合

カウンセリング

事前に送付した頭部の写真を送付し、ドクターと施術方法を決めます。

手術日程の確認

希望する施術日程で予約を行います。

渡航

飛行機のチケットをご自身で購入し、飛行機で目的に向かいます。渡航後は日本語を話す現地スタッフがサポートします。

ドクターのカウンセリング・手術

対面で丁寧にカウンセリングを行った後、そのまま自毛植毛手術という流れです。

自毛植毛に関するよくある質問

ここからは、自毛植毛に関するよくある質問を解説します。

植毛治療がやめたほうがいいと言われている理由は？

植毛治療がやめたほうがいいと言われている理由は、大きく5つほどあるようです。

植毛手術の効果は個人差もあるため、一概にクリニックが悪いといえませんが、クリニック選びはとても重要なので慎重に行う必要があります。

もし、気になるクリニックがあれば、まずは無料カウンセリングで色々相談してみるといいですね。

植毛の効果は10年後も継続している？

自毛植毛は定着さえすれば正常な毛周期を繰り返し、何度でも生え変わるので基本的に効果は持続するといわれています。

植毛手術は痛いですか？

植毛手術は麻酔を使用するので、基本的に痛みはありません。

しかし、術後に痛みを感じることがあるため、気になるようでしたら手術を行ったAGAクリニックに相談しましょう。

植毛はどのようなダウンタイムがありますか？

ダウンタイムとは、手術完了から普段の生活に戻るまでの時間のこと。すなわち、植毛の手術完了から傷が完治するまでの時間を指します。

植毛は他の手術に比べてダウンタイムが短いため、個人差はあるものの、術後2～3日ほどといわれています。周りにバレたくない人は、5日ほど経過してから普段の生活を再開するといいでしょう。

少しの範囲でも治療をすることは可能でしょうか？

少しの範囲でも治療をすることは可能です。クリニックにより最低グラフト数を設けているところがあるかもしれませんので、公式サイトで確認することをおすすめします。

まとめ

自毛植毛は正常な自身の頭皮を移植する治療方法で、一度手術が完了すると半永久的に毛が生え変わります。そのため、今まで内服薬や外用薬によるAGA治療で効果がなかった人におすすめの治療方法です。

料金が高額になる自毛植毛は、クリニック選びが非常に大事になります。以下3点を重視して、選ぶと後悔しないクリニックを選べるでしょう。

この記事でご紹介したクリニックはいずれも実績豊富な専門医が在籍しており、安心して利用できるクリニックです。お金をかけてでも本気で薄毛の改善をしたい人は、本記事を参考に自毛植毛のAGAクリニックに問い合わせてみてください。

※全て税込価格

▼参考文献

• 日本臨床毛髪学会　日本の植毛の現状について
• Feature Articles　3.植毛